【ティール組織】組織の発達段階を語る上での注意点は?「仕組みだけ導入してティールになった気になっていないか?」

ぶっきー(@c5takuya)です!

先日、ティール学校ってどんなのだろう?と思ってこんな記事をまとめました。

https://twitter.com/c5takuya/status/1050349034097893376

ティール学校ってどんな感じ?オルタナティブスクールを参考に考えてみた。

2018.10.11

珍しい学校教育の形なので、たくさんの方から興味を持っていただけたようです。

https://twitter.com/tuchiblanka/status/1050502005687373824

 

 

ただ、この記事を書きながら「本当にこれがティール組織なのかな?」という思いもありました。

そんなとき、僕の記事に対して意見をくれた方がいました。

その話が「ティール組織」をはじめとした組織の発達段階を語る上で大切だなぁと感じたので、この記事でみんなにシェアしたいと思います。

 

おそらく、ティール組織をより詳しく理解したいという方にはおすすめできる内容になっていると思います。

結論からいうと「仕組みを導入しただけで、ティール組織になったつもりになってはいけない」という話です。

自分の学校やクラスをティール化したいと考えている人には、ぜひ読んでほしい内容です。

 

なにをもって「ティール組織」といえるか。

 

ティール学校ってどんな感じ?オルタナティブスクールを参考に考えてみた。

2018.10.11

この記事では、自分の学校のティールっぽいところをいくつか紹介しました。

  • 学習計画を立て、自分の学習は自分で管理する→自主経営
  • 自分たちで、企画運営するイベントがある→自主経営
  • 教師の仮面を被らない大人。呼ばれたい名前で呼ぶ→全体性
  • 学校のこれからを話し合うビジョンミーティング→存在目的

 

など。どれも一見筋が通っているように見えますし、これでティール組織だと言っても良いような感じがします。

ただ、なにをもってティール組織といえるのかということを確認したあとで、この記事をみると、ある一つの視点に偏っていたことに気付くんです。

 

なにをもってティール組織といえるか確認してみよう。

上の記事では、ティール組織を紹介する上で下のような2つの図で説明しました。

ティール組織の特性まとめ

組織文化と組織システムに「ティール」の特徴が見られるものが「ティール組織」。

 

組織文化組織システム『ティール』の特徴が見られるものが『ティール組織』。」と書きましたが、

その通りで、その2つの視点を忘れてはいけないんです。

図でいうと左下の集団の内面的な部分。つまり、組織文化

組織文化っていうのは、もう少し細かく言うと、教室の雰囲気だったり、暗黙の了解や、共通認識など。

例えば「先生の言うことが第一だ」という雰囲気があるところは、アンバーの組織文化を持つところになります。

 

インテグラル理論4象限

右下に当たる集団の外面的な部分。つまり、仕組み、システム

これは、具体的な仕組みや制度です。

自分のテストの点の順位を知れるようにしている仕組みの場合、オレンジの価値観が近いと思います。

逆に、評価を点数ではなく、コメントなどにしたり、そもそも評価しなかったりするところは、グリーンの価値観のところかもしれません。

このような「組織文化」と「組織システム」の2つにティールの特徴がみられるのがティール組織なんです。

 

ぶっきーに欠けていた視点は「内面」に関するものだった。

先ほど挙げた例である

  • 学習計画を立て、自分の学習は自分で管理する→自主経営
  • 自分たちで、企画運営するイベントがある→自主経営
  • 教師の仮面を被らない大人。呼ばれたい名前で呼ぶ→全体性
  • 学校のこれからを話し合うビジョンミーティング→存在目的

をみてもらえばわかると思いますが、全部が「仕組み」外面に関することでした。

 

つまり、僕は集団の内面的な部分である「組織文化」に対しての視点が薄かったということになります。

見た目ばかりにとらわれて、肝心のそれをやっている人の価値観や考えに対する視点が薄かったという感じです。

 

「仕組みを導入しただけで、ミッションがないと、その段階にいないのにその段階にいると錯覚してしまう。」

これは、発達段階をまとめあげたケン・ウィルバーが危惧していたことだそうです。

形の外見だけティールっぽくしてもそれはティール組織ではなくて、そこに属している人の内面(つまり、意識)までティールの段階であってこそ、ティール組織といえるのです。

 

この図では、下半分を満たしたらティールという風に書きましたが、

実際は、組織に文化をつくるのは、その集団に属する個人の内面(意識)が関係することですし、個人の外面である個人の行動も関係してきます。

 

つまり、この4象限すべての視点からみて、ティールの特徴を持つと、ティール組織であるといえるのです。

 

ティール組織にしたいなら、僕たちは、外面だけでなく内面にも目を向けていく必要がある。

 

そう考えると、僕たちはつい見た目や形ばかりにとらわれてしまっていると思います。

自分やこどもがどんな意識を持って物事に取り組んでいるかということを置いていってしまっているように感じます。

仕組みだけティール的で、こどもたちが自分の学習を自分で管理できるようにしていても

肝心のこどもが「だりぃ、また学習計画立てなあかんわ〜。考えてるふりしてさぼっとこ。」といった調子では、全くティール的ではないですよね。

大人も同じで、呼ばれたい名前でフラットな関係的なシステムなのに「目上の人が言うんだから、意見せず、従っておこう、、、」という意識では、全くもってフラットな横の関係ではないですよね。

仕組みは、その前提として、使う側の意識が影響します。

その人個人の意識の段階に関する話なしに、組織の発達段階は語れないんだろうなぁと今回思いました。

 

では、個人の内面がどうであれば、ティールといえるのか。

ネット上の記事や、ツイッターの投稿を見ていても、多くの人が僕と同じように個人の内面の視点が欠けているように思います。

では、個人の内面(意識、価値観、思考)がどんな感じだとティールの段階だといえるのでしょうか。

それを、以下の図を参考に説明したいと思います。

今回はティールの説明をしたいので、それまでの段階の説明は簡単にします。

上の図では、段階の名前を上に、その下にその段階で大切にされていることを一言でまとめました。

学級にいるこども目線で、それぞれ例を出していこうと思います。

レッド(衝動型)

レッドでは、自分の欲しいものが得られることを大切にします。「狼」に例えられ、衝動的な意識を持っているので、給食のおかわりができなかったなど、嫌なことがあったら力などを使って物事を解決しようとする傾向にあります。

レッドの段階では、人のことを考えないという課題があります。

アンバー(順応型)

次のアンバーでは、人のことを考え、ルールを守るということが大切にされます。「軍隊」に例えられ、先生の言うことを聞いたり、学校のルールを守るといったことが大切にされます。

アンバーの段階では、受け身であり、言われたことしかできないという課題があります。

オレンジ(達成型)

次のオレンジでは、成果に向かって自主性を発揮するような意識を持っています。「機械」に例えられ、成果を出すことを大切にし、テストの勉強など競争ごとに対して精を出します。

オレンジの段階では、成果や効率が重視されるあまり、成果の見えにくいクラスメイトとの関係性や、自然を大切にすることなどの価値がないがしろにされているという課題があります。

グリーン(多元型)

次のグリーンでは、成果や効率以外にも、あらゆる価値が尊重されるようになります。「家族」に例えられ、互いの価値観を尊重しあいます。平等、協力、調和などがキーワードになります。クラスの人みんなの納得をもって、運動会などの行事を進めようとする意識があります。教師からのトップダウンではなく、子供たちからのボトムアップが大切にされている雰囲気があります。

グリーンの段階では、理想的すぎる部分もあり、とんでもないアイデアも平等に扱うため、質が低くなる、みんなの納得を求めるため、遅い、手数が少ない、行き詰まり疲れるなどのことが起こりうる点が課題です。

 

ティールの意識

それぞれの意識には、大切にしている価値観のコンパスのようなものがありました。

  • レッド→自分の欲しいものを獲得できること
  • アンバー→社会規範への順応度に照らし合わせること
  • オレンジ→効果と成果
  • グリーン→組織への帰属意識と調和

これらは、よく見ると、意思決定の基準が外的なものです。

すべて、自分軸ではない、他人軸で物事を決めているのです。

ティールでは、この意思決定の基準が他人軸から自分軸へと変わります。

自分軸となり以下のような自己実現の意識を持つようになります。

自分はどうしたいか?

私はどのようにこの世界の役に立ちたいか

この自己実現という部分がポイントであり、ティールの意識をもった人物は、「自分はこの世界にどのようにして貢献するか」という意識で取り組みます。

マズロー×インテグラル理論。図で表すとこんな感じ。ちょうどマズローの自己実現理論と重なるという見方もできる。

 

自己実現っていうことをもう少し詳しくみていきます。

自己を実現するには、まず、自分がやりたいことに気づく必要があります。

その上で、その課題に向かって、積極的に行動しようとする意欲があるということです。

一言でまとめるなら、

「自ら課題を見つけ、自ら課題を解決する」といった感じです。

 

このイメージがティールが「進化型」と日本語で書かれている理由であると思います。

「自ら課題を見つけ、自ら課題を解決する状態」が続いている様は、まさに「進化」ですよね。

存在目的は英語で「evolutionary purpose」進化する目的と書きますが、

これも自己実現していく中で、どんどん目的も進化していっている様子を示すのだと思います。

 

まとめてみての感想

まとめてみての感想ですが、「そんな意識段階で学校行っている子どもなんておる?笑」って感じでした。

個人的な見解ですが、仕組みをティールっぽくすることは可能でも、発達段階的にこどもたちの意識が「ティール」の段階に達しているというのは現実的ではないなと感じました。

なぜなら、全人口でもティールの意識段階に達している人は1〜3%くらいだと言われています。

ティール組織といえる段階にするためには、クラスにいろんな段階の人がいていいですが、重心はティールでなくてはならないです。

それはつまり、ティール以上のターコイズとかの人とかもいるわけで、、、教師はおそらく仏のような人になると思います。笑

こどもの森も、昨年卒業した子で自己実現に向かっているような人はいましたが、ほとんどの子はその段階まで達していないように思います。

また、スタッフを見ると、こどもの森をつくった創業メンバーなどはティールの段階に達しているだろうなぁと感じますが、全体の重心はどこか?とみると、ティールとグリーンの間くらいなのかなぁと思いました。

 

そういうことを考えると、現実的に可能なことは

  • 仕組みだけティールっぽくすることで、環境の影響によって、子どもたちの意識レベルを高めるきっかけとする。
  • ティール化することを目指すのではなく、今のクラスや個人の発達段階から、1つずつレベルを上げるアプローチの方を探求し、取り入れる。

こういうことなんじゃないかと思います。

個人的には、これから個人の意識レベルを上げるアプローチを探求していきたいなと思っています。

これからの教育では、偏差値が上がることを指標にするより、このようなすべてのことに関わる普遍的なレベルを高めることの方が重要度が高いと思うからです。

 

長文でしたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

最後まで、読まれたあなたは、学校を「ティール化」することについてどのように思われましたか?

この記事をシェアして、ぜひ感想を聞かせてください。

 

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